歯並びや矯正治療に悪影響を及ぼす舌癖って?

目次
舌癖とは
正しい舌の位置
通常、舌の先は上の前歯の付け根、あるいはそのすぐ後ろの部分に触れています。
この位置をスポットと言います。
↑矢印の先がスポット。
出典:石井歯科クリニック
また、舌全体が上の歯列の中にぴったりとついている状態が正常です。
舌癖だとどうなるの?
舌癖にはいろいろなタイプがあり、なかなか一概にコレ!とは言えません。
が、よくある舌癖は以下のようになります。
・低位舌
舌が下の歯並びの中にすぽっと収まっている状態です。
・咬舌癖
舌を上下の(主に前)歯の間に挟んでいる状態です。
・舌突出癖
舌で上下の前歯を内側から前方に向かって押している状態です。
↑舌突出癖。
出典:こども歯並び治療室 清水歯科クリニック
舌癖の原因
舌癖の原因ですが、口呼吸や幼少期の指しゃぶり、舌小帯短縮症など、様々なことが考えられます。
↑舌小帯短縮症。
出典:アイアイ矯正歯科
しかし、はっきりと原因を特定できないことも多いようです。
舌癖が歯並びに及ぼす影響
歯は、内外の力のバランスのとれている位置に並びます。
つまり舌の癖があると力のバランスが崩れてしまい、不正咬合になってしまうのです。
では舌癖があると、どのような歯並びになってしまうのでしょうか。
舌癖が影響しておこる不正咬合
舌癖の状態によって、様々な不正咬合を引き起こします。
例えば、
・上顎前突(出っ歯)
・開咬(上と下の歯が咬みあわない)
出典:三宅矯正歯科クリニック
・空隙歯列(すきっ歯)
・反対咬合(上下の咬み合わせが逆)
などです。
歯列矯正では舌癖を治すことも重要
矯正治療で歯並びをよくしても、舌癖があると力のバランスは崩れたままです。
矯正の装置をはずした後、再び歯が正しくない位置に動いてしまいます。
そのため、舌癖を治す必要があるのです。
その治す方法が『MFT』なのです。
舌癖を治す方法、MFT(口腔筋機能訓練)とは
MFTとはMyofunctional Therapy、つまり筋機能療法の略称です。
口の周りの筋肉など異常な力や動きを改善し、歯並びを治す手助けをする、あるいは歯列矯正できれいにした歯並びの後戻りを防ぐことができます。
舌を普段正しい位置(スポット)に置くための訓練や、
食べ物、飲み物を飲み込むときの動きを練習する方法など内容は多岐にわたります。
出典:栗林歯科医院
MFTは専門に勉強したスタッフがマンツーマンで指導する必要があります。
ネットを見て自己流でやってみるというのはもってのほか。
とても危険です。
ご注意ください!!