取り外せる矯正装置の取り扱い方。

矯正装置の中で、取り外しができるタイプのものを「可撤式矯正装置」といいます。
目次
装置の種類
装置の種類は星の数ほどありますが、ここでは主なものを取り上げます。
マウスピース矯正
「大人の矯正治療なのに取り外し可能!?マウスピース矯正とは」をご参考ください。
拡大床:顎の幅を大きくする装置
機能的矯正装置:下あごの成長を(主に)促進させる装置
咬合挙上板(バイトプレート):噛み合わせを浅くする装置
保定装置(リテーナー):治療後の歯並びを安定させる装置
使用時間について
当然ですが、使用しなければ効果は得られません。
使用時間は装置の種類やクリニックの方針によって異なり、「8時間以上の使用を推奨」から「必ず終日使用」など様々です。
共通しているのは、「使用していない時間は徐々に後戻りが起きている」ということです。
つまり…8時間使用するより2倍の16時間使用する方が後戻りする時間が短いため、効果は2倍ではなく、もっと効果が出るのです。
極力長い時間使用して、早く矯正治療を終わらせましょう!
※中には使用時間が長すぎないほうがいい装置もあります。事前にクリニックでご確認ください。
しっかりと装着を
ちろんですが、装置はしっかりと入れましょう。
特にお子さんの場合、装置が入っているようでしっかり入っていないことも。時々親御さんがチェックすることも大事です。
これもお子さんに多いのですが、間違っても口の中に装置を放り込み、咬んで装着しないように。しっかりと入らない上に装置が壊れる原因になってしまいます。
壊れたら
壊れたらすぐにクリニックに連絡を。新しく出来上がるまでの間も後戻りは起きています。
洗浄方法
歯磨き粉のついていない歯ブラシで汚れを落としましょう。研磨剤が入っている歯磨き粉だと、その粒子が装置の表面を傷つけてしまい、その後汚れが付きやすくなってしまいかねません。
白い歯石などがつくのを予防したい方は気になる方はリテーナーシャインなど、矯正装置専用の洗浄剤を使用してください。その理由として、入れ歯洗浄剤には成分の中に矯正装置の一部の金属を溶かすものが入っていることがあります。もし入れ歯洗浄剤を使うのなら、先生によく確認してください(インビザラインなど、装置の種類や構造によっては問題がない場合もありますので)。
リテーナーシャイン
保管方法
水の中?など、乾燥させないようにしましょう(湿った環境くらいでもOKです。下の画像のようにケースの下に濡らしたティッシュなどを敷きましょう)。
必ずケースに保管をする習慣を身につけましょう!
ケースがないからとティッシュにはくるまないように。間違って捨てられてしまう、というのも矯正あるあるです。
装着中の飲み物は?
お茶やお水などは問題ありません。
しかし、糖分を含んでいるもの(ジュースやスポーツドリンク等)は厳禁です。
装置と歯の間に入り込んだ糖分を栄養に、虫歯の菌が酸を生みだし歯を溶かしてしまいます。
通常であればある程度唾液が酸を洗い流してくれるのですが、装置が入っているとその自浄作用が働かず、すぐに虫歯になってしまいます。
いかがですか?
知っているようで意外と知らなかったこともあったのではないでしょうか。
参考にしていただけると幸いです。