矯正治療中にアレルギー。いったい何で??

2012年に起きた衝撃的な事件

2012年10月、当時20歳の女性が恋人とキスした直後に息を引き取りました。

女性は重度のピーナッツアレルギーを患っており、彼女の恋人がピーナッツバター・サンドイッチを食べたばかりだとは知らずに、キスしてしまったのだ。

 

アレルギー者数の増加

気づいている人も多いと思いますが、アレルギー者数は近年かなりのペースで増えてきています。

リウマチ・アレルギー対策委員会の報告によると、

ぜんそくの場合

2005年の報告では過去30年で小児喘息は1%だったのが5%になったと報告されています。さらに2008年には実に幼稚園児では20%が小児喘息にかかっているそうです。

花粉によるアレルギー性鼻炎の場合

2001年では12%がスギ花粉のアレルギーを持っており、2006年では47%が鼻アレルギー症状を示しました。

このようにアレルギーは年々増えていっているものと考えられます。

 

そもそもアレルギーって?

人に備わっている免疫反応は、本来有害な病原体を排除するためのものです。

その反応が過度になり、組織の傷害・疾患を引き起こす場合に”アレルギー”という言葉が使用されます。

 

今回の本題。金属アレルギーとは

アレルギーにはいろいろありますが、その一つに金属アレルギーが挙げられます。

なかには金属を身につけただけで、皮膚が真っ赤になったりするような重度の方もいらっしゃいます。

しかし日常生活の中で金属製品に触れる機会は大変多く、原因を特定するのは大変困難です。

症状は

代表的な症状としてあげられるのが「皮膚のかゆみ」「皮膚炎」「じんましん」「肌荒れ」「味覚障害」「口内炎」「扁平苔癬」などがあげられます。

アレルギーを起こす可能性がある主な金属

基本的にはどの金属であってもアレルギーを起こしてしまう可能性があります。

しかし金属によってイオン化や腐食のされやすさが異なり、その結果として体内に取り込まれ金属アレルギーを発症してしまうのです。

矯正治療に関する金属では、ニッケルやコバルト、クロムなどが多いようです。

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星野歯科駒沢クリニックHPより

検査方法

金属アレルギーの検査法には再現性が高く、また簡便な方法として、48時間閉鎖型パッチテストが行われるのが一般的です。

試薬の付いたテープを背中などに2日間貼り、はがした後に皮膚に現れた反応を2日目、3日目、7日目の3回確認し判定するという方法です。

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万が一金属アレルギーになってしまった場合

まずは速やかに装置を外してもらいましょう。その後落ち着いたところでパッチテストで確認することをお勧めします。

その後、対応策として

ニッケルフリー等の材質のブラケットやワイヤーを使用する

インビザラインなどのマウスピース矯正による治療をおこなう

などの方法で治療を続けるのが良いと思われます。詳しくは専門医にご確認ください。

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金属アレルギーを治す方法は?

花粉症同様、具体的な治療法はまだほとんどありません。

 

金属アレルギーの怖いところは

いつ金属アレルギーになるか分からないというところです。
 

今までアレルギーでは無かった人も急にアレルギーになってしまう可能性があるのです。そのため、治療中に症状が出るなどして可能性が強く疑われる場合は遠慮なく専門医にご相談ください。

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