矯正治療、だけど見えない!?~裏側矯正の話~

通常、大人の矯正治療は歯の表側に装置を付けます。

以前のものと比べ、最近は装置も白いものや透明なものも多く出ています。

歯を動かすための針金やその他の器具も白いものが出てきており、その質も年々向上しています。

 

でも!!見た目だけで言えばやっぱり「見えない」に越したことはありませんよね?

 

その際の選択肢として、一番に出てくるのが裏側矯正(舌側矯正、リンガル矯正)です。

ここでは、裏側矯正について細かくお話しします。

 

まず、

裏側矯正とは?

読んで字のごとくですが、「裏側に装置を付けて歯を動かす」矯正治療です。

通常は

表側矯正治療

このような矯正装置ですが、これがすべて歯の裏側につくことで見えない、というものです。

「なんだ、表側の装置が裏側についただけか。」と思うかもしれませんが、実際にはかなり違います。

メリットとデメリットについて考えてみましょう。

まずはメリットから。

 

裏側矯正のメリット

やっぱり「見えない」がイチバン!

当然ですが、メリットの中で最も大きいのがここではないでしょうか。

日本は恥の文化とも言いますが、治療を希望する人の中には「絶対に誰にも気づかれずに治療したい」という方もいらっしゃいます。

裏側矯正は正直なところ矯正歯科医でも普段お話ししているだけではめったに気づきません。一般の方なら当然気づきません。

また、お仕事の関係で上司から表側矯正禁止といわれることも。今はずいぶん少なくなりましたが、いまだにそのような職場環境のところもあるようです。

 

実は虫歯になりにくい。でも…(デメリットを参照)

意外な盲点かもしれません。実は表側矯正と比べて裏側矯正は虫歯になりづらいんです。

なぜかというと食事をした後、虫歯の菌は食べ物の栄養分を使って酸を生み出します。

そしてその酸が歯を溶かし、虫歯を発生させます。

しかし通常であれば唾液が酸を洗い流してくれるので、ちゃんと歯磨きをしていればそうそう簡単には虫歯にならないのです。

しかし表側矯正の場合、食べ物が装置に引っ掛かってしまうため栄養分が常に供給されていることから虫歯菌が酸を作りやすく、また唾もいきわたりづらくなってしまうため虫歯が発生しやすくなってしまいます。

しかし裏側矯正の場合、表側と比べ唾がたくさんいきわたるため酸を常に洗い流し、虫歯菌を発生させづらくしているのです。

しかし一方では…(デメリットを参照ください)

 

食事に行っても安心

矯正女子は外食をしたときは食べ物が挟まってしまうのが気になってしょうがないもの。

でも裏側矯正ならその点では安心。

もちろん裏側にはギッシリ詰まってしまいますが、そこはあとでこっそりとってしまいましょう(笑)

次にデメリットです。

 

裏側矯正のデメリット

治療スタート直後はしゃべりにくいことも。

表側矯正の場合、多くの場合裏側には装置はついていませんので装置がついてもしゃべりづらい、ということはあまりありません。

しかし裏側矯正の場合、想像したらわかると思いますが最初の頃はしゃべりづらくなることが大多数です。しかし、まったくしゃべれなくなることはないですし、しばらくすると徐々に気にならなくなってきます。ただ、そこまでの期間は我慢、です。

クリニックによってはいくつか対処法もあるので、聞いてみてもいいかもしれませんね。

 

とにかく装置が気になる!

当然違和感もあります。

これも我慢、我慢です。根性で乗り切りましょう(笑)

 

歯磨きテクニックが必要

 裏側矯正の場合、一本一本についてる装置の感覚が狭く、食べ物が表側矯正より挟まりづらい構造になっています。

また、鏡で見るのが難しいのできれいに磨くのが大変です。もちろん慣れてしまえば大丈夫ですが、磨き方を習得するのに時間がかかってしまうかもしれません。

 

治療期間が長い…かも?

裏側矯正は表側矯正と比べ、高いテクニックが必要とされる、難しい治療法です。

そのため、習得まで時間がかかりますし、クリニックの技術力によっては治療の期間がかかることもあるもしれません。

ただ、以前よりも装置の性能も向上していますので、表側矯正との治療期間の差も縮まっているのも事実です。

 

費用が…(後述を参考にしてください)

裏側矯正は表側矯正と比べ、何割か治療費が高くなってしまいます。

理由として、歯の裏側の形は表側と比べてひとりひとりの形が大きく異なります。

そのため、装置を付ける前にオーダーメイドの準備が必要になってきます。これには大変な手間と時間が必要で、ここで大きな金額が必要になってくるのです。

また、より高度な技術力が必要になってくることや毎回の治療に長い時間がかかってしまうことから高い治療費もやむを得ないのかもしれません。

 

ではどんな種類の装置があるの?

一口に裏側矯正といっても、装置の種類はたくさん。すべては紹介しきれませんが、いくつか画像を交えながら紹介しようと思います。

クリッピーL

clippy_l_

STb

stb

ハーモニー

harmony

インコグニート

p25

このページでは詳細な内容は避けますが、最近多く出ているのはこのようなところでしょうか。

最新のものでは、

ALIAS

alias_u

といったものもあり、新機軸の装置といえるかもしれません。

従来は、裏側矯正というと

Kurz

kurz

というほどの、裏側矯正の代表的な装置がこちらです。

もちろん他にもいろいろとありますが、主なものだけ挙げてみました。

 

料金は?

デメリットの欄でも載せたように、裏側矯正はどうしても割高になってしまいます。

当編集部調べでは、東京のクリニックで装置代のみを調べた結果、表側の装置と比べて平均で64.8%高いといった結果になりました。

もちろんクリニックによってまちまちですので、あくまで1つの参考程度にお考え下さい。

 

矯正ライフをご覧の方には、自分の矯正の目的、何を望んでいるのかをしっかり考えたうえで装置を選んでいただきたいと思います。

そのうえで、楽しい矯正ライフをお過ごしください!!

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