福祉国家スウェーデンの歯列矯正事情とは。

スウェーデンってどんな国?

スウェーデンは北欧にある、人口950万人ほどの国です。

首都ストックホルムの人口は80万人弱、面積は日本よりも少し広い程度です。

 

イケアやH&Mなどでなじみの深い国なのではないでしょうか。

サッカーで有名なズラタン・イブラヒモビッチ選手もスウェーデン出身ですね。

 

スウェーデン社会科学の実験国家!?

長年(1930年代から)にわたって構築された社会保障制度が整い、税金制度や高齢者福祉などの社会政策が各国の注目を浴びています。

「社会科学の実験国家」とも言われており、時代や状況の変化にしっかりと対応しています。

低所得者層、高齢者、障害者、失業者等、社会的弱者であっても、ある水準以上の生活をすることが保障されています。

その分税金は高いのですが、国民にとっては払った税金の対価が享受でき納得のいく内容となっています。

 

社会保障制度が充実

児童手当や住宅手当、傷病手当など全般にわたり非常に充実しています。

 

大学までの教育費が無料

まず、大学を卒業するまでの学費が無料です。

出典:ベネッセ教育情報サイト

日本では考えられませんが、教育をいきわたらせることが国家としての持続的成長につながると判断しての制度のようです。

 

長期間の育児休暇制度

労働日数で480日の育休が認められています。

出典:リクナビNEXTジャーナル

あくまで労働日数での話ですので実際は2年程度になるのではないでしょうか。

女性の社会進出を積極的に進めているスウェーデンらしい制度と言えるでしょう。

 

老人介護

親を介護する責務は、コミューンと呼ばれる近隣の自治体のようなものに責務があり、子の扶養義務はありません。

ざっくりというと『高齢者は国の方で面倒をみる』ということです。

 

洗練された医療制度

2014年のOECD調査では、スウェーデンの医療制度は他国が見習うべきモデルであると評価されました。

他のOECD諸国と比べても目覚ましい成果を出しており、洗練された様々な医療の質の改善政策がなされているとも報告されています。

 

スウェーデンは予防歯科の先進国

スウェーデンは虫歯や歯周病を予防するという概念がとても発達しています。

出典:馬見塚デンタルクリニックPMTC専門サイト

日本と比べ虫歯は半分以下、歯周病に至っては1/4なのです。

そんなスウェーデンですが、実は以前は日本とあまり変わらない水準でした。

 

その状況を重く見たスウェーデン政府は、1970年代に世界で初めて「予防歯科」を国家的な一大プロジェクトとしてスタートさせました。

その効果は絶大で、現在のスウェーデンは世界で最も歯科疾患が少ない国と言われています。

 

予防歯科の内容とは

スウェーデンのイエテボリ大学が、むし歯などの口腔疾患と、歯科医院によるクリーニング(プロケア)や普段の歯磨き等(セルフケア)との関連性について、大規模な調査を実施しました。

その結果、むし歯予防には、セルフケアとプロケアの両方が重要であることがわかりました。

それ以後歯科治療では、それまでの対症療法ではなく、「予防歯科」がより重要であると考えられるようになったのです。

現在では予防歯科は義務化されており、20才未満はチェックおよび歯科医院での治療は無料になっています。

 

そのような予防歯科先進国のスウェーデンで行われている、矯正治療の驚きの実態とは?

そんな要望歯科先進国のスウェーデン、実は20才未満の場合、国が定めている基準を満たせば矯正治療も無料なんです。

高額な矯正治療が無料とは驚きですよね!

 

限られた予算内でなぜ矯正治療?

では一体なぜ矯正治療が無料なのでしょうか。

大きく2つの理由が考えられます。

1つ目に、まず矯正歯科治療では、不正咬合は病気というふうに考えられます。

見た目の問題ではなく病気ということであれば他の歯科治療とおなじく無料でも特におかしくありませんよね?

2つ目に、不正咬合を放置しておくことでその後のセルフケアの質が大きく下がってしまい、結果虫歯や歯周病を引き起こしてしまうからです。

そうなってしまうと結果として治療費がかさんでしまいますよね?また予防歯科という観点からいっても矯正治療が必要になりますからね。

 

日本での矯正治療は

日本ではご存知の通りごく一部のケースを除いて矯正治療はすべて自費診療です。

予防歯科という観点からすべての矯正治療が保険診療になればよいのですが、まだまだ遠い先の話でしょう。

 

 

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