乳歯の歯並びがきれいなのは危険の兆候!?

出典:GANREF

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うちの子の歯並びがとっても綺麗!!でもそれっていいことなの?

小学校入学前、あるいは小学校1年生のお子さんがいる場合、ぜひお口の中を見てください。

もしきれいな歯並び・咬み合わせだったら要注意、なんです。

 

例えば下の写真をご覧ください。

一見何の問題もなさそうですが、矯正歯科医から見ると危険な歯並びです。

 

子供の歯並び、実は基本は「すきっ歯」。

では一体どんな歯並びなら問題ないのでしょうか。

4才~6才位の場合、実は下の写真のようなすきっ歯が正解なんです。

一体なぜなのでしょうか。

これには『歯の生え変わり』が関係してきます。

 

歯の生え変わりの仕組み

前歯は通常6才~8才頃に乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)に交換します。

しかし前歯に関していうと、乳歯より永久歯の方がかなりサイズが大きいです。

 

↑ こちらは下の永久歯が乳歯の後ろから生えてきた状態。

  乳歯と永久歯の歯の大きさがかなり違います。

 

そのため、

前歯が生え変わる前の時点ですきっ歯になっていなければ、後から生える永久歯がうまく生えることができない

のです。

 

隙間ができる原因は『顎の幅の成長』にあり

では一体このすきっ歯の隙間はいつの間に出来上がっているのでしょうか。

実は顎の幅の成長が密接に関係してきます。

 

顎の骨の幅は、4才頃から前歯が生え変わり終わる頃の7~8才頃にかけ、特にたくさん成長します。

 

そのため、永久歯の前歯が生え変わる6~7才頃には前歯にかなりの隙間(発育空隙・霊長空隙)ができているのです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

もしお子さんが隙間のない、きれいな乳歯の歯並びの場合でも焦る必要はありません。

 

まずは食べ物をしっかり咀嚼する習慣を家庭で指導しましょう。

これにより、顎の成長が促されます。

 

その上で大人の歯の交換が始まる頃(あるいはその少し前)に矯正歯科の専門医に診てもらえばOKです。

 

この記事が、子育てに悩む世のお父さんお母さんに届けば幸いです。