煙草はダメ!!歯列矯正治療中の喫煙リスクとは。

最近のタバコ・喫煙事情

愛煙家には厳しい世の中に。

最近は分煙・禁煙の流れがかなり進んできました。

価格についても増税でかなり上がってきていますし、愛煙家の人にとってはつらい世の中ですね。

しかし実は

喫煙の習慣は、矯正治療にも悪影響を及ぼしてしまうのです。

日本の喫煙率は。

まずは近年の喫煙率の推移を見てみましょう。

2016年の調査結果では成人男性が30%、成人女性が8%であり

徐々に喫煙率は減少傾向にあります。

20代に限っていうと、直近の10年間で

男性が51.3%から36.7%へ、

女性が18.0%から11.8%になり、

3割程度減少しています。

出典:厚生労働省の最新たばこ情報

タバコ・喫煙リスクについて

次に喫煙によるデメリットをみてみましょう。

よく喫煙は「百害あって一利なし」といいますが、実際のところどのような害があるのでしょう。

そこで一覧にまとめてみました。

・癌(ガン)

 咽頭がんや喉頭がん(非喫煙者の30倍)、肺がん(4.5倍)、食道がん(2.2倍)、その他胃がんや肝臓がん、すい臓がんなど様々なガンのリスクを高めます。

・動脈硬化の進行

虚 血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、脳卒中(脳梗塞、脳出血)などのリスクが飛躍的に高まります。

・胃潰瘍・十二指腸潰瘍

 胃潰瘍や十二指腸潰瘍などのリスクが高まります。

・呼吸器系疾患

 慢性気管支炎や肺気腫、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などを引き起こすリスクが高まります。

・歯周病

 歯周病を発症するリスクが上昇します。

・白血病

 急性骨髄性白血病になるリスクが高まります。

 男性の場合、1日30本数吸っている人は2.2倍と倍増します。

・その他にも

 老化の促進、肌荒れ(シワやシミの増加)の増加、脱毛・ハゲのリスクの上昇などが挙げられま  す。

 

このように多くのデメリットがある喫煙習慣。

では矯正治療する場合、どのような影響があるのでしょうか。

矯正治療への悪影響(デメリット)

歯の動きが遅くなる!?

煙草の中に含まれている多くの有害物質の一つにニコチンが挙げられます。

そしてこのニコチンには「血管の収縮を引き起こす」という作用があります。

これが結果として矯正治療に伴う歯の動きを抑制し、『矯正治療の期間の長期化』という悪影響を及ぼしてしまうのです。

それはなぜなのでしょうか。

これを理解するには、歯の動く仕組みを理解する必要があります。

歯の動く仕組み

  歯を動かす際、矯正の力をかけて歯の根に力をかけます。

  すると代謝に必要な物質が血流によって運ばれてきます。

  その物質により周囲の骨を溶かされたり作られたりし、結果として歯が移動するのです。

  

   出典:JMNC

つまり、煙草を吸うとニコチンが摂取され、血管が収縮する。

収縮すると代謝物質があまり運ばれてこなくなってしまう

→代謝が悪くなり骨の改造がおきづらくなってしまう。

→歯の動くスピードが遅くなってしまう(=治療期間が長くなる)

という構図になるのです。

歯科矯正用アンカースクリューの脱落リスクの増大

大人の矯正治療の際に、使う頻度が非常に高い歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)。

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歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)

しかし日本矯正歯科学会の歯科矯正用アンカースクリューガイドラインの中で、

「喫煙がアンカースクリューの動揺・脱落につながるとする明確なエビデンスは未だ無いが、局所の血行不良による影響を考慮し、喫煙によるリスクを考慮すべきである」

と記載されています。

つまり、『喫煙習慣があると、歯科矯正用アンカースクリューが外れてしまう危険性が高まる』と言っているのです。

副流煙による影響は?軽いたばこなら大丈夫?

自分自身が喫煙していなければ大丈夫?

そんなことはありません。

副流煙の中にも血管収縮作用をもつニコチンは大量に含まれています。

つまり自分自身が吸っていなくても、周りで吸っている人がいると同様のリスクが発生するのです。

軽いたばこだから大丈夫?

いえいえ、これもそんなことはありません。

じつは「軽いたばこ」というのは、煙草をくわえる部分のフィルターの性能を変えているだけなのです。

つまり、副流煙は軽いたばこでも重いたばこでも一緒。

うっかり騙されないよう、気を付けましょう(笑)

どうしても喫煙をやめられないあなたへ

オススメは禁煙外来

禁煙外来での診察を受けるのが一番おすすめです。

専門家の先生の治療が保険診療で受けられるようになりました。

ニコチンガム&ニコチンパッチ

他にはよくあるニコチンガムやニコチンパッチというのも一つの方法です。

ただし、ニコチンを摂取するので徐々に減らしていかないと矯正治療の期間は長くなったままになってしまいます。

ご注意ください。

電子タバコや加熱式タバコって?

それ以外だと、最近は電子タバコや加熱式タバコといった新しいタイプのタバコが人気になっています。

歯列 矯正 電子タバコ

実はこの2つ、混同されがちですが全く違うものなんです。

それぞれ別の記事で詳細に載せていますので、良ければご覧ください。

→歯列矯正の期間をのばす喫煙習慣。今話題のアイコスの場合はどうなの?

VAPE(ベイプ)などの電子タバコは矯正治療の期間に影響するの?

喫煙をやめて快適な矯正ライフを!!

とにかく良い事のない喫煙習慣。

タバコとは決別して、快適で短い矯正ライフをお過ごしください!!

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