歯列矯正治療中の転院について

目次
矯正治療に転院はつきもの。
通常、歯列矯正は最初に契約したクリニックに長期にわたって通院し、治療をしてもらいます。
小学校低学年から始めたら、10年以上にわたって治療してもらうケースもまれではありません。
しかし治療期間中、通えなくなってしまい他のクリニックに通院先を変更することがあります。
これを転院(転医)といいます。
どういった理由で転院するの?
では、どういったことが理由で転院するのでしょうか。
これには大きく3つのパターンが考えられます。
『距離の問題』『時間の問題』『気持ちの問題』です。
1.距離の問題:遠くに引っ越してしまうから(就職・転勤・進学など)。
矯正治療は定期的な通院が必要は治療です。
しかし、遠くに転居してしまうと通院が困難になってしまいます。
通うにしても交通費もばかになりません。
このような場合、もうすぐ治療が終わるなどの理由がなければ転院することが多いでしょう。
2.時間の問題:時間との兼ね合いで通うことができないから。
進学など、環境の変化に伴って通える曜日や時間は変わってしまいます。
通っているクリニックの診療時間がどうしても合わない場合、転院も視野に入れなければならないことがあります。
矯正専門のクリニックであれば診療日・診療時間も多く、転院しなければいけないことはほとんどないでしょう。
逆に混みすぎていて予約が取れず、治療が進まない場合、それが原因で転院するということもあるようです。
3.気持ちの問題:通院中のクリニック、先生に不信感があるから
残念なことに、通院中のクリニックや先生が信頼できなくなってしまったというケースもあるようです。
例えば、
・先生やスタッフの言動や態度に問題がある
・治療が一向に終わる気配がない
・技術力が足りない(治療の質の問題)
・治療の説明が足りない、質問に答えてくれない
などです。
不本意かもしれませんが、こういったことが原因で転院するということは決して少なくはないようです。
この場合、転院を決断する前に他のクリニックにセカンドオピニオンを求めることをおすすめします。
転院する上での問題点とは?
そもそも転院すること自体に問題はないのでしょうか。
転院は基本的には問題ありません。
しかし、治療の内容や費用面での対応はクリニックごとに異なり、なかなか一筋縄にはいかないこともあります。
次にそれぞれの問題に分けて考えてみましょう。
治療の問題
治療に関しては『可能なら転院しないほうが良い』というのが原則です。
なぜならクリニックによって治療方針が異なるからです。
そのため、転院してしまうと治療方針が大きく変わり治療の一貫性が損なわれてしまうことも。
費用の問題
転院の際の費用(返金)については以前からトラブルも多いようです。
なぜなら返金の決め方もクリニックによって異なるためです。
そのため転院の可能性がある場合、初めの矯正相談の時にしっかりと聞いておきましょう。
その時に答えてくれなかったりうやむやにしようとするようであれば、別のクリニックに矯正相談に行くのもひとつの手かもしれません。
肝心なのは最初のクリニック選び。
転院の有無にかかわらず、肝心なのは初めのクリニック選びなのは言うまでもありません。
ここをしっかりと押さえておけば、不要なトラブルはほぼ解消されるでしょう。
事前に伝えておくことが大事
それでも転院の可能性がある場合、早めにそのことを伝えておきましょう。
装置の種類や、始めるタイミングなど、転院の有無や時期を踏まえた上での治療内容に変更してくれることがあります。
聞いておくべきポイントは
転院に際し、治療開始の時のレントゲンや模型、写真などの資料を準備してくれるのかを聞いておきましょう。資料があると転院先のクリニックの治療方針の作成に役立ちます。
費用面でも返金があるのか、またどういった判断で行われるのかも聞いておきましょう。
まとめ
矯正治療中の転院は、費用や治療面で大きな影響を及ぼします。
事前にしっかりと想定した上で治療に入りましょう。