犬歯は、性的魅力を発散する武器だった??

突然ですが、矯正治療専門のクリニックでは犬歯(前から3番目のとがった歯)は通常抜くことはありません。それは八重歯の方でも同様です。

矯正治療ではめったに抜くことのない犬歯。

ではなぜ抜かないのでしょうか。

それには犬歯の役割を理解しておく必要があります。

 

犬歯の役割

顎を動かす際のガイドとしての役割

犬歯は前歯(切歯)と奥歯(臼歯)の間にあり、顎を動かすガイド役を担っています。

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結果として奥歯の負担を減らし、奥歯を守っているのです。
         

食べ物を引き裂く役割

犬歯は先がとがっている形状をしており、食べものを引き裂くのに大事な役割を果たしています。

 

いかがでしょうか。犬歯の食事を食べる際の重要性がお分かりになったと思います。

しかし先月の11月16日付の英紙「Daily Mail」で、以下のような発表があったと報じられました。

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出典:NewsCross

犬歯は異性を誘惑して生殖機会を増やすために進化してきた

 実は犬歯、太古の昔にオスがメスを、メスがオスをおびき寄せるための性的小道具として進化した可能性があるそうだ。

 学術誌「PLOS ONE」で、南アフリカのウィットウォーターズランド大学が「犬歯は約3億年前に、異性を誘惑して生殖機会を増やすために進化してきた」という仮説を発表した。

 先ほど、犬歯の役割のところで歯には切歯、臼歯、そして犬歯というように3タイプに分類されることをお伝えしたが、この分化は(違いの発祥)は3億年前にさかのぼるという。まだ人類の祖先が四本足で歩く「哺乳類型爬虫類」だったころの話である。

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出典:川崎悟司イラスト集より 3億年ごろの哺乳類型爬虫類・キノグナトゥス

 なぜ哺乳類型爬虫類には犬歯があったのか」という疑問に対し解明を試みたところ、なんと哺乳類型爬虫類の頭の骨は柔らかかったということが判明した。

 そのため、戦うにはすぐに傷つき脆弱だ。そのため、パートナーを惹きつけるために犬歯が発達し、生存能力や繁殖力を高めたのではないかというのがその論文の結論だ。

犬歯はセックスアピールのための存在

 研究論文の筆頭著者であるジュリアン・ブノア博士は「大きなサーベルのような犬歯は、性的魅力を発散する武器となっていたのでしょう」と話した。

 つまりこの犬歯への分化は、厳しい生存競争に勝つための哺乳類の祖先たちによる苦肉の策だったのかもしれない。

結論?

 このセックスアピールの存在というのはあくまでも推測なのだが、こんな話を聞かされると矯正治療のために犬歯を抜くなんて、やはりもってのほかなのかもしれませんね(笑)

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