矯正治療は青ゴムから?その秘密を教えます!!

目次

矯正治療の最初の難関『青ゴム』。

『青ゴム』というものをご存知ですか?

矯正治療のスタートに際してよく用いる材料の名前です。

上の写真のように、歯と歯の間に青いゴムのリングを挟んで使用します。

青ゴムの正式名称は?

その見た目から『青ゴム』と一般に呼ばれていますが、

正式名称は「セパレーティングゴム」「セパレーションエラスティック」などと呼ばれます。

形は様々ですが、このようなものから小さなリングを一粒ずつちぎって使用します。

青ゴムを使用する目的は?何のため?

青ゴムの目的は、歯と歯の間(歯間部)に弾力のあるゴムを挟むことにより、その弾性で歯と歯の間に隙間を作ることを目的にしています。

ちなみにセパレーションとは歯列矯正では「歯間分離」のことを指します。

隙間を作るのは何のため?

矯正治療ではよくバンド(帯環)を使用します。

このバンドを歯にかぶせるには、当然ですが歯と歯の間に金属の厚み分の隙間が必要です。

歯はいつでも若干動く!?

歯は押すと目に見えない程度ですが若干動きます(生理的動揺)。

そのためセパレーションしなくても通常はバンドは入ります。

しかし歯と歯の間がきつく詰まっている場合、バンドが入らないこともあります。

そうならない予防策として事前に青ゴムが用いられるのです。

そんな青ゴムの問題点とは?

痛い!

青ゴムを入れると、両隣の歯に力がかかり歯が動きます。

つまり、通常の矯正治療と同様に痛みが生じます。

その痛みは矯正治療中の他の痛みよりも強いことが多く、最初で最大の難関かもしれません。

外れる!

この青ゴムですが、残念ながら外れてしまうことがあります。

外れると、せっかくできた歯の間の隙間が閉じてしまいます。

再度付け直しに行く必要があるか、クリニックに問い合わせてみましょう。

ちぎれる!

構造上、咬んだ時にどうしてもゴムをかみちぎってしまうことがあります。

ちぎれてしまうとゴムの先がぶらぶらして違和感が半端じゃなくなってしまいます。

かといって外すとせっかくの隙間がなくなってしまいます、、、。

セルフジャッジは控えてクリニックに連絡してみましょう。

青ゴム以外にもある、様々なセパレーションの器具・材料。

青ゴムですが、色は青だけとは限りません。

また材質もゴムだけとは限りません。

真鍮線を巻き付ける方法や、下の図のように金属製のクリップをかける方法も存在します。

クリニックによって違いはありますが効果はおおむね同じなのでご安心ください。

そして矯正治療がスタート!!

青ゴムが効果を発揮するとバンドの装着、あるいはバンドを使用した装置の準備が始まります。

そう、青ゴムは矯正ライフの第一歩なのです。

治療のゴールで待っているステキな歯並びを夢見て、まずは青ゴムの痛みに耐えましょう(笑)!!

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