インプラント矯正って何?

出典:スキンケア大学

目次

インプラント矯正、ご存知ですか?

インプラント矯正とは、ざっくりというと

「小さな矯正用のスクリュー(矯正用インプラント。正式名は歯科矯正用アンカースクリュー)を顎の骨に埋め込み、それを土台にして歯を動かして、矯正治療を効果的に行いましょう」

というものです。

↑矯正用のスクリュー。

出典:プロシード社HP

インプラント矯正をする理由は?

「えっ!?顎の骨にねじを埋め込まなきゃいけないの?いったい何のために?」

とびっくりした人も多いはず。

確かに話を聞いた限りでは怖そう&痛そうなので、矯正用のスクリューを使用したくないですよね。

では一体、何のために必要なのでしょうか。

その理由を説明する前に、矯正治療の基本的な仕組みについてお話ししましょう。

矯正治療の基本原則とは

矯正治療は動かしたい歯のことだけ考えればよいわけではなく、『固定源』という、歯を動かす上での支えになる部分(通常は他の歯)のことをしっかりと考慮に入れることがとても重要です。

固定源は支えではありますが、実際には歯を動かす際の力の反作用を受けています。

簡単にいうと、動かしたい歯を動かすためには固定源が逆方向に引っ張られているのです。

出典:井口矯正歯科クリニックHP

イメージとしては、動かしたい歯と固定源は綱引きをしているような感じです。

これはNewtonの運動の第3法則ですね!

Newtonの運動の第3法則とは(Wikipediaより)ー『力が相互作用によって生じるものであり、一方が受ける力と他方が受ける力は向きが反対で大きさが等しいと主張する経験則である。作用・反作用の法則とも呼ばれる。』

 

しかし、実際の治療では固定源はほとんど(あるいはまったく)動かしてはいけないケースも多々あります。

その際は固定源はかなりしっかりしたものでなければなりません。

城と綱引きしている様子。固定源がこの城のようにしっかりしていれば問題ありません。

 

しかし、そのような固定源を確保するのが難しいケースがほとんどです。

そのような時に活躍するのが、矯正用のスクリューなのです。

その仕組みとは

埋め込まれた矯正用のスクリューは、顎の骨にしっかりと刺さっています。

そのため基本的に矯正用のスクリュー(固定源)は動きません。

 

固定源が動いてしまう心配をせずに、目的の歯だけを動かすことができるのです。

今まで、このような治療方はありませんでした。

まさに夢のような治療方法なのです。

矯正用のスクリューを使用することによって(メリット)

矯正用のスクリューによる治療法には様々なメリットがあります。

例えば、

・今までの矯正治療では難しかった歯の動きが可能となった

・治療期間の短縮や矯正治療の適応の範囲の拡大された

・非抜歯矯正の可能性を高めた

・患者さんの治療への協力度に影響されづらくなった

などです。

まとめ

矯正用のスクリューは、矯正治療界の革命的な技術(テクニック)です。

出典:GIGAZINE

皆さんの治療の選択肢を増やし、あなたの矯正ライフを素敵なものに変えてくれる可能性を秘めています。

矯正用のスクリューを使用した治療方法を提案されたら、怖がらずにお願いしてみてはいかがでしょうか。

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