マルチブラケット装置、全部の歯につけなきゃダメ?

目次

「下の歯並びは良いんですけど、、」という方は多い

矯正相談の時に、

「下の歯並びはきれいなので、上だけ装置をつけて治してもらえませんか?」

というリクエストをよくいただきます。

出典:韓★トピ

お気持ちはわかります。

上の歯のみにマルチブラケット装置をつける部分矯正なら、金額は抑えられますし、治療期間も短くなる可能性があり、お手軽な感じがしますよね。

 

しかし、矯正ライフでは上下すべての歯に装置をつけることをおすすめします!

上下の全ての歯に装置をつけたほうが良い理由(ワケ)

なぜなら、、、『部分矯正では、しっかりと上下の歯を咬ませるのはほぼ無理』だからです。

それは一体なぜなのでしょうか。

実は下の歯はきれいに並んでいない

一見下の歯並びがきれいに見えていても、本当の意味できれいに並んでいる訳ではありません。

その為、上の歯だけにマルチブラケット装置をつけて歯を動かしても、

・上の歯をきれいに並べると、下の歯としっかりと咬まない。

・下の歯に合わせて上の歯を咬ませると、上の歯をきれいに並べられない。

のどちらかになってしまうのです。

具体例

例えばこのケースは、上の前歯にマルチブラケット装置を入れていた方です。

一見上の前歯はきれいに並んで問題ないのですが、、、

下から見ると、

このように下の歯としっかりとは咬んでいないのです。

実は他にもある、部分矯正のデメリット

しっかりと咬ませられなかったり、きれい並べられない部分矯正。

しかし、それ以外にも部分矯正のデメリットはあります。

意外と期間がかかる

部分矯正であっても、周囲の歯並びとの兼ね合いでなかなかうまく並ばずに治療期間が意外とかかることがあります。

場合によってはすべての歯にブラケットをつけた方が早く終わっていたということも。

歯並びが安定しにくい

しっかり咬ませられない部分矯正。

これでは、将来にわたってきれいな歯並びをキープするのは難しいでしょう。

歯並びを安定させるための一番大事な要素とは。

歯並びが安定する要素の一つに、「しっかりと咬んでいる」ことが挙げられます。

そのため、先ほどのケースのような場合、動かした歯が戻らないようおさえておく保定装置(リテーナー)を使用しなくなると、少しずつ歯並びが変わってしまう(戻ってしまう)可能性が高いといえるでしょう。

Beggタイプのリテーナー。 出典:デンタルクラフト社

まとめ

手軽な金額でできる部分矯正は魅力的です。

しかし結局、

キレイ

しっかりと咬めて、

長期的にその歯並びが維持され

ことの方が大事ですよね?

 

矯正治療を始めようとお考えの方は、その点をもう一度考えていただきたいと思います。

矯正ライフでは部分矯正をおすすめしていません

このような理由により、矯正ライフでは部分矯正はおすすめしません。

マルチブラケット装置はすべての歯につけることをおすすめしています。

 

しかし例外として、良いブリッジや入れ歯を入れるための補綴前矯正等に用いる部分矯正は非常に有意義だと思います。

矯正ライフの『オススメの矯正歯科』のススメ。

とはいえ、全部の歯にマルチブラケット装置をつけてもクリニックによって治療の良し悪しがあるのは事実。

当サイトでお勧めしているクリニックは、今までの治療例の良し悪しなどを中心に独自に判断した、本当におすすめできるクリニックばかりです。

お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

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