将来歯がなくなってしまうかみ合わせとは?

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あなたは将来自分の歯がどのくらい残っていると思いますか?
歯を残す、というのはなかなか大変なことなのかもしれません。
「8020運動」という言葉を耳にしたことはありますか。
これは平成元年から厚労省と日本歯科医師会が推進している、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の 歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われていて、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まったそうです。
これが達成されている高齢者ですが、徐々に増えてきてはいますが平成19年の報告では約25%にしか過ぎません。
歯並びがよくなると歯の寿命が延びる!?
では矯正治療は歯の寿命に影響するのでしょうか。
矯正治療は「きれいな歯並び」「ステキな笑顔」を作るのはもちろんですが、実は「しっかりした歯並びかみ合わせを作る」のが一番の目的です。
きれいな歯並びかみ合わせになると、
・歯磨きがしやすくなり口の中の口腔衛生状態が大きくアップし、歯の寿命が伸びます。
・すべての歯がしっかり噛む機能に参加できることで寿命が伸びます。
これを裏付けるようなデータがあります。
2007年、東京歯科大学で8020達成者の歯並びについての調査結果が発表されました。
その結果、次のような衝撃的な結果がでました。
「反対咬合、開咬の人で8020を達成できていた対象者はいなかった」
というのです。
これは言い換えると、前歯で食べ物を噛み切れない不正咬合の人は8020を達成できない可能性が極めて高い、ということです。
難しい言い方ですが、調査結果の考察で同様のことが書かれていました。「前歯部の咬合接触状態,咬合力,機能などの異常,またタングスラストや異常嚥下などの舌癖等が原因で,歯の喪失をもたらす危険性が大きくなるものと思われた。」というものです。
歯の寿命を延ばすために矯正治療を!
皆さん、健康であるのであれば長生きしたいですよね?
健康寿命を延ばすためにも、矯正治療を真剣に考えてみませんか?